マラソンでテーピングを使うなら、目的や部位に合うテープを選び、メーカーなどが公開する部位別の手順に沿って貼ります。足裏向けのピップ掲載例では、25cmのテープを2枚使い、足指の付け根からかかとへ貼った後、もう1枚をクロスさせて小指側のかかとへ貼ります。ただし、テーピングはけがの治療や完全な予防を保証するものではありません。強い腫れや動かすと強く痛む状態では、貼って走るのではなく、医療機関への相談を優先してください。
マラソンでテーピングを使う目的と限界
テーピングは、気になる部位を補強したり、その動きを制限したりして、けがの予防や再発防止を目的に使われます。ニチバンのランニング向け案内では、足裏・ふくらはぎ・膝・足首など、部位や目的に応じた巻き方が紹介されています。どこに貼るかは、テープを貼る目的と部位をもとに選びましょう。
一方、テープを貼ったからといって、けがが治るわけではなく、けがを完全に防げるわけでもありません。走力やタイムの向上、マラソンの完走を保証するものでもありません。痛みや腫れがあるときに、テーピングを貼れば走り続けてよいと判断するのは避けてください。
参考:ニチバン「ランニング・マラソン」/ニチバン「テーピング基礎講座」
目的や部位に合わせたテープの選び方
テープには伸びないタイプと伸びるタイプがあります。ニチバンの説明では、非伸縮テープは主に強い固定や圧迫、伸縮テープは可動制限・固定・圧迫を目的として使い分けます。どちらが適するかは、貼る部位や目的によって異なります。製品の公式説明と部位別の手順を確認して選びましょう。
| テープのタイプ | メーカーが示す主な目的 |
|---|---|
| 非伸縮テープ | 強い固定や圧迫 |
| 伸縮テープ | 可動制限、固定、圧迫 |
この表はニチバンの説明をまとめたもので、すべての製品に共通する性能や使い方を示すものではありません。貼るときの注意点も製品によって異なるため、実際に使うテープの公式説明を確認してください。
肌がかぶれやすい人には、テープを貼る前にアンダーラップを使う方法があります。ニチバンは、皮膚への刺激や、はがすときの負担を軽減する選択肢として紹介しています。ただし、肌に異常が出た場合に使い続けるためのものではありません。使用中にかゆみや発赤が出たら、テープの使用を中止してください。
足裏に貼る場合の手順例
以下は、ピップが足裏向けに掲載している方法です。膝・足首・ふくらはぎなどに、そのまま当てはめられる手順ではありません。足裏以外の部位に貼る場合は、部位と目的に合った個別の案内を参照してください。
- ピップの掲載例に沿って、25cmに切ったテープを2枚用意します。同ページでは幅50mmのテープが案内されていますが、この幅は掲載された例に限った情報です。
- 1枚目を足指の付け根に貼り、かかとへ向けて貼ります。テープの端は引っ張らずに貼ります。
- 2枚目を1枚目とクロスするように貼り、小指側のかかとへ向けます。
- 貼る位置や細かな手順は、ピップの足裏向け公式手順で確認します。
ここで紹介した長さや貼り方は、ピップの特定の案内に沿ったものです。他のテープや部位にも同じ寸法・方法が適するとは限りません。足首や膝などは、専用の手順を確認しましょう。ニチバンのランニング向けページでは、足裏・ふくらはぎ・膝・足首など、部位別の巻き方を選べます。
貼る前・運動中・運動後の注意点
貼る前は肌を清潔にする
肌の表面を拭いて、清潔な状態にしてから貼ります。ピップのランナー向け案内では、肌をきれいにしてから使用することを説明しています。テープ固有の貼り方や皮膚反応に関する注意事項は、使用する製品の公式説明も確認してください。
運動直前に貼り、運動後にはがす
ニチバンは、テーピングを体を動かす直前に貼り、運動直後にはがすよう案内しています。ピップもレースやトレーニングの後はすぐにはがすよう説明しています。長時間貼り続けず、運動後に取り外してください。
圧迫や皮膚の異常があれば使用を中止する
テープを強く巻きすぎると、血行不良につながる可能性があります。しびれ、皮膚の色の変化、血行の障害、過度の圧迫を感じたら、運動終了を待たずにテープを外してください。かゆみや発赤が出た場合も、使用を中止します。
走行やテーピングを中止して相談する目安
| 状況 | 次にすること |
|---|---|
| 強い腫れがある | テーピングで対処して走ろうとせず、医療機関への相談を優先する |
| 動かすと強く痛む | 走行や自己判断でのテーピングを控え、医療機関に相談する |
| テーピングをしても痛みが続く | 使用や走行を続けず、かかりつけ医や病院に相談する |
| しびれや皮膚の色の変化が出た | テープを直ちに外す。症状が続く場合は医療機関に相談する |
| かゆみや発赤が出た | テープの使用を中止する |
強い腫れや動かすと強い痛みがある状態は、テーピングをして走る状況ではありません。けがの原因や状態は、症状だけで決めつけず、必要に応じて医療機関で確認してください。また、テーピングを応急処置として使った場合でも、痛みが続くなら病院やかかりつけ医に相談しましょう。
参考:ピップ「ひざ横のテーピング」/テーピングの効果と注意点
まとめ
マラソンのテーピングは、目的と部位に合わせてテープや貼り方を選びます。足裏の手順例はピップの掲載方法に限定され、他の部位に流用はできません。貼る前に肌を拭き、運動直前に貼って運動後にはがすのが基本です。しびれや色の変化、皮膚の異常があれば使用を中止し、強い腫れや痛み、続く痛みがあるときは走行より医療機関への相談を優先してください。
